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余った靴下

 

 

 

 シャツのボタンを掛け違って、行き場をなくしたボタンが一つ。

 

 

 

 一本しかない箸。洗濯物を取り込んだら、相方の見当たらない靴下が一足。

 

 

 

 

 

 本当は余るはずのないものが、余ってしまうと言いようがなく気持ちが悪く、もやもやした心持のまま、残った一つをどうするのかを考える。

 果たしてこいつの相方は、いつかひょっこり出でくるのかと。

 

 

 

 

 

 なんて事を考えているともうすぐクリスマスな訳で、街にはイルミネーションがキラキラと、カップルたちはここぞとばかりに乳繰りあってるのです。

 やれ雪がどうの、プレゼントがどうのと、モミの木の下で幸せそうにするのでしょうが、彼らは両足分きっちり揃った靴下です。

 

 

 

 靴下や箸のように、初めから自分とツガイになる物があれば楽かもしれませんが、人間関係において、初めからぴったりとくる相手と一緒に出荷される事など当然ないのです。

 

 今日も街には、すでにもう片方の相手を見つけた靴下と、片っぽの靴下が。

 

 

 

 でも一番辛いのは、3つの同じような靴下があったとき、選ばれなかった靴下な訳で・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 頭が混乱してきたのでここまでにします。

 

 

 

 人間は靴下や箸とは違って、片方でも問題ないし、すこぶるハッピーなので靴下に例えるのはどうかと思いました。

 

 

 

 僕はきっちり両足に靴下を履いて、仏教徒としてのクリスマスを楽しむ所存であります。

 

 

 

 

おわり。