B級人間

 

 

 

 「B級」とつくものに、ゾクゾクするのは僕だけだろうか。

 確かにA級とよばれるもの、一流と呼ばれるもののほうがその物自体の質は高いのだろう。しかし、B級にはA級にはない良さや魅力が必ずあると思う。

 B級映画のチープさ、B級スポットの閑散とした雰囲気、B級グルメの舌になじむ味付け。

 

 

 「B級なんてくそだね」

 そう言い放つ自称一流の男がいたら、そいつの高級そうなシャツの襟もとをつかんでB級の言葉でB級のすばらしさを教えてやりたい。

 

 一流の服を着て、一流の料理を食べて、一流の容姿をした恋人と、一流の暮らしをしなければ幸せを感じられない人間のどこが豊かだというのか。

 

そんな人間のことを一流と呼ぶのならば、僕は一生B級人間でいいです。

 

 

 

 

 

 僕は幸せの沸点が超低いので、納豆ごはんの美味さに泣きそうになるし、財布に21円しか入ってなくても鼻歌を歌えてしまいます。

 

 

 

 たまには昼からB級の町にお出かけして、B級中華料理屋で醤油の味しかしないようなB級ラーメンをすすりながら、B級昼ドラを見るのもいいですよ。

 

 

 

 

 

 

おわり。